美容学生の履歴書の書き方|美容室の新卒就活で使える志望動機・自己PR例文

美容室への応募を考え始めると、必要になることが多いのが履歴書です。

しかし、
「美容学生の履歴書は何を書けばいい?」
「美容師免許はまだ持っていないけれど、資格欄はどうする?」
「志望動機と自己PRの違いが分からない」
「アルバイト経験は書いた方がいい?」
と迷う学生も多いのではないでしょうか。

履歴書で大切なのは、きれいな言葉を並べることではありません。

自分がどのような美容学生で、なぜそのサロンに興味を持ち、どんな美容師を目指しているのかを、事実に基づいて分かりやすく伝えることです。

この記事では、美容学生が美容室の新卒採用へ応募するときの履歴書について、基本情報、学歴、資格、志望動機、自己PR、本人希望欄、証明写真まで項目別に解説します。

美容学生の履歴書とは?

履歴書は、自分の氏名、住所、学歴、資格、志望動機などを応募先へ伝えるための書類です。

美容室の新卒採用でも、応募時や面接前に履歴書の提出を求められることがあります。

ただし、すべての美容室が同じ履歴書を使用しているわけではありません。

サロン独自のエントリーシートや応募フォーム、学校指定の履歴書などを使用する場合もあります。

最初に確認すること

応募する美容室から指定された履歴書・応募用紙がある場合は、まずその指定を優先してください。

厚生労働省も参考となる履歴書様式例を公開しています。


厚生労働省「公正な採用選考の基本」

※応募先や学校から指定された様式がある場合は、その指定に従ってください。

履歴書を書き始める前に確認したい5つのこと

1.応募先指定の履歴書があるか

まず採用ページや募集要項を確認します。

サロン独自のエントリーシートやWeb応募フォームが用意されている場合があります。

2.提出方法

提出方法には、

  • 面接当日に持参
  • 郵送
  • 学校経由
  • メール添付
  • Webフォーム

などがあります。

指定された方法で提出しましょう。

3.提出期限

締切ぎりぎりではなく、余裕を持って準備します。

特に志望動機は、応募先ごとに考える必要があります。

4.サロンについて調べる

志望動機を書く前に、

  • サロンのコンセプト
  • 得意な技術
  • 教育制度
  • 客層
  • スタッフ
  • 店舗展開
  • 採用方針

などを確認します。

5.自分の強みを整理する

履歴書を書き始める前に、

  • 学校で頑張ったこと
  • 技術練習
  • 作品制作
  • アルバイト
  • 部活動
  • コンテスト
  • 資格取得

など、自分の経験を書き出しておくと自己PRが作りやすくなります。

美容学生の履歴書|基本情報の書き方

日付

履歴書の日付は、実際に提出するタイミングに合わせます。

郵送、持参、オンライン提出など、応募先の指定に従って記入しましょう。

履歴書全体で西暦・和暦の表記を統一すると見やすくなります。

氏名・ふりがな

氏名は省略せず、読みやすく記入します。

履歴書の欄が「ふりがな」であればひらがな、「フリガナ」であればカタカナで記入するのが一般的です。

住所

都道府県から省略せず記入します。

マンションやアパートに住んでいる場合は、建物名・部屋番号まで正確に書きましょう。

電話番号・メールアドレス

サロンから連絡が来る可能性があるため、普段確認できる連絡先を使用します。

メールアドレスは、就職活動で使用しても違和感のないものを準備しておくと安心です。

美容学生の履歴書|学歴・職歴の書き方

学歴・職歴は、時系列に沿って整理します。

記載する範囲は履歴書の様式や学校の指導によって異なる場合がありますが、学校名などは正式名称で書くことを基本とします。

記載イメージ

2024年4月 ○○高等学校 入学
2027年3月 ○○高等学校 卒業
2027年4月 ○○美容専門学校 美容科 入学
2029年3月 ○○美容専門学校 美容科 卒業見込み

実際の入学・卒業年月は、自分の経歴を確認して正確に記載してください。

アルバイトは職歴に書く?

学生の履歴書でアルバイト歴を職歴欄へ記載するかは、履歴書の形式や応募先・学校の指導によって異なります。

必ず書くというものではありません。

ただし、接客アルバイトなどの経験は自己PRの材料として使うことができます。

例えば、

  • 飲食店で接客を経験した
  • アパレルでお客様への提案を経験した
  • 忙しい時間帯にチームで動いた
  • 長期間アルバイトを続けた

といった経験は、美容師の仕事にもつながります。

美容学生の履歴書|免許・資格欄の書き方

免許・資格は、正式名称で記載します。

すでに取得した資格は、取得年月と一緒に書きます。

美容師免許をまだ取得していない場合

美容学生の場合、就職活動中はまだ美容師免許を取得していないことがあります。

新卒採用で応募する際は、応募先や学校の指示に従い、

美容師免許 取得見込み

など、現在の状況が分かる形で記載する方法があります。

実際の記載方法については、学校の就職担当者や応募先の指定も確認してください。

美容に関係する資格だけを書く?

美容関係以外でも、取得している免許や資格があれば記入できます。

ただし、名称は略さず正式名称を確認しましょう。

美容学生の志望動機の書き方

履歴書の中でも特に悩みやすいのが志望動機です。

志望動機では、

①なぜそのサロンに興味を持ったのか
↓
②実際に何を知ったのか
↓
③自分が目指す美容師像とどうつながるのか
↓
④入社後どう成長したいのか

という流れで考えると整理しやすくなります。

志望動機のNG例

お店の雰囲気が良く、Instagramがおしゃれだったので志望しました。

これだけでは、ほかのサロンにも当てはまる内容になってしまいます。

「何が良かったのか」を具体的にします。

志望動機の例文① 教育制度に魅力を感じた場合

例文

私は、基礎から技術を身につけ、お客様へ自信を持って提案できる美容師になりたいと考えています。貴サロンの採用情報を拝見し、段階的に技術を学べる教育カリキュラムに魅力を感じました。また、サロン見学の際に先輩スタッフの方が後輩へ丁寧にアドバイスされている姿が印象に残りました。入社後は一つひとつの技術を確実に身につけ、お客様から信頼される美容師を目指したいと考え志望しました。

志望動機の例文② 技術に魅力を感じた場合

例文

私は将来、デザインカラーを得意とする美容師になりたいと考えています。貴サロンのスタイルやスタッフの発信を拝見し、カラー技術だけでなく、お客様の髪の状態に合わせた提案を大切にされている点に魅力を感じました。学校でもカラー技術に興味を持ち、授業以外でもスタイル研究を続けています。入社後は基礎技術から学び、お客様に似合うデザインを提案できる美容師へ成長したいです。

志望動機の例文③ 接客に魅力を感じた場合

例文

私は技術だけでなく、お客様が安心して相談できる美容師になりたいと考えています。実際に貴サロンを利用した際、カウンセリングで悩みを丁寧に聞いていただき、施術中も分かりやすく説明してくださったことが印象に残りました。私自身も接客のアルバイトで相手の立場を考えた対応を意識してきました。入社後は技術と接客の両方を学び、安心して任せていただける美容師を目指したいと考えています。

志望動機は「サロンを知ってから」書く

志望動機を書こうとしても、

「なぜこの美容室なのか分からない」

という場合があります。

その原因は、文章力ではなく、
サロンについてまだ十分に知らないこと
かもしれません。

求人票を見る。

公式サイトを見る。

SNSを見る。

サロン見学へ行く。

実際にお客様として利用してみる。

サロンについて知る情報が増えるほど、自分が魅力に感じた部分を具体的に書きやすくなります。

美容学生の自己PRの書き方

志望動機と自己PRは役割が違います。

主に伝える内容
志望動機 なぜそのサロンで働きたいのか
自己PR 自分にはどんな強みがあるのか

自己PRでは、

強み → 具体的な経験 → 学んだこと → 美容師としてどう活かすか

という流れで考えます。

自己PR例文① 継続力

私の強みは継続力です。美容学校ではワインディングが苦手でしたが、できないままにしたくないと思い、授業以外でも練習を続けました。先生から改善点を聞き、苦手な部分を一つずつ確認したことで、以前より安定して仕上げられるようになりました。入社後もできない技術から逃げず、日々の練習を続けて成長できる美容師を目指します。

自己PR例文② 接客・気配り

私の強みは、相手の様子を見て行動できることです。接客のアルバイトでは、困っている様子のお客様には自分から声をかけ、状況に応じて対応を変えることを意識してきました。美容師になってからも、お客様の言葉だけでなく表情や雰囲気にも気づけるようになり、安心して過ごしていただける接客を身につけたいです。

自己PRについては、

美容学生の自己PRの書き方|美容師の新卒就活で使える例文と強みの見つけ方

でさらに詳しく解説しています。

志望動機と自己PRで同じ話を書いてもいい?

同じ経験が含まれていても問題ありません。

ただし、伝える中心を変えます。

自己PR
私は継続して練習できることが強みです。

志望動機
その継続力を、段階的な教育制度を持つ貴サロンで活かしたいと考えています。

このようにつながると、履歴書全体に一貫性が生まれます。

美容学生の履歴書|証明写真と身だしなみ

履歴書に写真が必要な場合は、応募先の指定サイズ・形式に従います。

写真では、派手さよりも、
本人だと分かりやすく、清潔感のある状態
を意識します。

髪型

美容学生だからといって、必ず黒髪でなければならないというものではありません。

ただし、顔が隠れすぎないようにし、整えた状態で撮影しましょう。

服装

応募先や学校から指定がある場合はその指示を優先します。

写真だけでなく、履歴書全体を含めて「きちんと準備して応募している」ことが伝わる状態を意識しましょう。

本人希望欄には何を書く?

本人希望欄は、自分の希望を自由にたくさん書く場所ではありません。

どうしても伝える必要がある条件などがある場合に記載します。

特に希望がない場合は、履歴書の形式や学校の指導に応じて、

貴社規定に従います。

などと記載する方法があります。

ただし、勤務地や職種などについて応募先から記載を求められている場合は、その指定に従います。

美容学生の履歴書で避けたい5つのこと

1.すべてのサロンへ同じ志望動機を提出する

「教育制度に魅力を感じました」だけでは、どの美容室にも当てはまります。

応募先について調べ、そのサロンだからこそ感じたことを加えましょう。

2.Instagramがおしゃれだから、だけで終わる

SNSをきっかけに美容室を知ることは問題ありません。

ただし、

どのスタイルに惹かれたのか。

どのスタッフの考え方に共感したのか。

どんな技術を学びたいのか。

まで掘り下げましょう。

3.実際と違う自己PRを書く

履歴書の内容は、面接で詳しく質問される可能性があります。

自分を必要以上に大きく見せるのではなく、自分が本当に経験したことを書きましょう。

4.誤字・脱字をそのまま提出する

完成したら一度時間を置き、改めて読み返すとミスを見つけやすくなります。

5.サロン名・会社名を間違える

複数のサロンへ応募するときに特に注意します。

正式名称を公式サイトで確認しましょう。

履歴書を提出する前のチェックリスト

  • □ 応募先指定の履歴書を使用している
  • □ 氏名・住所・連絡先に間違いがない
  • □ 学校名を正式名称で記載している
  • □ 入学・卒業年月に間違いがない
  • □ 資格名を正式名称で記載している
  • □ 志望動機が応募先に合わせた内容になっている
  • □ 自己PRに具体的な経験が入っている
  • □ 美容師としてどう成長したいかが伝わる
  • □ サロン名・会社名を間違えていない
  • □ 誤字・脱字がない
  • □ 写真や添付書類に不備がない
  • □ 提出方法・期限を確認した

良い履歴書を書くためには「サロン研究」が重要

履歴書を上手に書こうとすると、文章の作り方ばかりを考えてしまいがちです。

しかし、志望動機を具体的にするためには、
応募する美容室について知ること
の方が重要です。

例えば、

  • 求人票で条件を確認する
  • 公式サイトでコンセプトを知る
  • SNSでスタイルやスタッフを見る
  • サロン見学で教育や働き方を聞く
  • 実際のサービスを体験する

といった方法があります。

就職活動全体の進め方については、

美容学生の就職活動はいつから?就活の流れと後悔しないサロン選び

も参考にしてください。

スカウトされたサロンへ応募するときも履歴書は準備する

就活サービスなどで美容室からスカウトや連絡を受けた場合でも、正式な応募時には履歴書などの提出を求められる場合があります。

スカウトは、

「サロンを知るきっかけ」

として考え、その後の応募方法や提出書類を確認しましょう。

美容学生のスカウトについては、

美容学生のスカウトとは?美容室から声がかかる仕組みと就活での活用方法

で詳しく解説しています。

履歴書を書く前に実際の美容室を知る

履歴書の志望動機を書くとき、

「ホームページを見て魅力を感じました」

だけでは、どうしても内容が似てしまいます。

実際にサロン見学へ行ったり、お客様としてサロンを利用したりすると、

  • スタッフの接客
  • カウンセリング
  • 技術
  • スタッフ同士の連携
  • 店内の雰囲気
  • 実際の客層

など、自分自身が感じたことを志望動機に反映しやすくなります。

BEAUTY INSIGHTで応募前にサロンを体験する

BEAUTY INSIGHT(ビューティーインサイト)は、美容学生が応募前に美容室・美容サロンをお客様として体験し、企業研究や就職先選びに活用できる就職支援サービスです。

求人票では給与、休日、教育制度などを確認できます。

公式サイトやSNSでは、スタイルやスタッフの発信を見ることができます。

サロン見学では、働く環境や教育について質問できます。

そして、お客様としてサロンを体験することで、

  • 実際の接客
  • カウンセリング
  • 技術
  • 店内の居心地
  • スタッフの動き
  • お客様への向き合い方

などを自分自身で感じることができます。

実際に感じたことが増えるほど、「なぜこのサロンなのか」を自分の言葉で考えやすくなります。


BEAUTY INSIGHTについて詳しく見る

美容学生の履歴書は「うまく見せるため」の書類ではない

履歴書を書くとき、

「採用されるためには、すごいことを書かないといけない」

と思ってしまうかもしれません。

しかし、コンテストで受賞していなくても、SNSのフォロワーが多くなくても、自分を伝える材料はあります。

毎日練習を続けた。

アルバイトで接客を頑張った。

苦手な技術を克服した。

クラスメイトと作品を作った。

好きな技術を自分で研究した。

こうした経験も、その人を知るための情報です。

大切なのは「すごい学生に見せること」ではなく、「自分がどんな美容学生なのかを正しく伝えること」です。

美容学生の履歴書についてよくある質問

Q.美容学生はどの履歴書を使えばいいですか?

応募する美容室や学校から指定された履歴書・応募用紙がある場合は、その指定を優先してください。指定がない場合は、学校の就職担当者にも確認しましょう。厚生労働省も履歴書様式例を公開しています。

Q.美容師免許をまだ取得していません

新卒採用の就職活動では、まだ美容師国家試験合格前であることがあります。資格欄の書き方は応募先・学校の指示を確認し、「取得見込み」など現在の状況が正しく伝わる形で記載します。

Q.アルバイト歴は書いた方がいいですか?

履歴書の形式や学校の指導によって異なります。職歴欄へ記載しない場合でも、接客や継続力などを自己PRの経験として活用できます。

Q.志望動機が思いつきません

まず応募先について調べてみましょう。教育、技術、スタッフ、客層などを確認し、サロン見学や体験で自分が何を感じたかを整理すると、志望理由を考えやすくなります。

Q.「おしゃれだから志望しました」ではダメですか?

興味を持ったきっかけとしては問題ありません。ただし、どのスタイル・技術・スタッフ・考え方に魅力を感じたのかまで具体的にすると志望動機として伝わりやすくなります。

Q.自己PRに書ける実績がありません

大きな実績は必要ありません。技術練習、授業、アルバイト、作品制作など、自分が取り組んできた経験から強みを考えられます。

詳しくは

美容学生の自己PRの書き方

をご覧ください。

Q.履歴書はパソコンで作ってもいいですか?

応募先が形式を指定している場合はその指示に従ってください。手書き・データ入力など提出形式について不明な場合は、応募先または学校へ確認するのが確実です。

Q.履歴書と面接で同じ自己PRを話していいですか?

基本となる内容は同じで問題ありません。面接では、履歴書に書き切れなかった具体的な経験や、そのとき考えたことなどを追加して説明すると伝わりやすくなります。

まとめ|美容学生の履歴書は「自分」と「サロン」を理解して書く

美容学生の履歴書で重要なのは、難しい文章を書くことではありません。

まずは、

  • 基本情報を正確に書く
  • 学歴・資格を正式名称で書く
  • 自分の経験から自己PRを考える
  • 応募先について調べる
  • なぜそのサロンなのかを具体的にする

ことから始めましょう。

特に志望動機は、文章力だけでは作れません。

求人情報。

公式サイト。

SNS。

サロン見学。

お客様としての体験。

さまざまな方法から美容室を知ることで、

「なぜここで働きたいのか」

を自分の言葉で考えられるようになります。

履歴書は、美容室に選んでもらうためだけの書類ではありません。

自分がどんな美容師になりたいのかを改めて整理する機会としても活用してみてください。